体験記「評価業務」

ソフトウェア・ハードウェアの評価
技術系の仕事の1つ「評価業務」について、運営者の派遣での体験を交えてご紹介。

「お仕事検索」を見て派遣会社を決める

派遣会社の仕事検索ページや仕事検索サイトを見て、希望にあう仕事をたくさん募集している派遣会社に登録してみる

派遣会社登録前は、アルバイト情報誌や仕事検索サイトで、希望にあう仕事を探していた。期間や勤務地優先で、工業大出身なのでできれば技術系がいいかな・・・・・・という程度だった。

希望に近い仕事情報をピックアップするうち、希望にあう仕事をよく募集する派遣会社を見つけた。その派遣会社に登録し、派遣されたのが評価業務だった。

評価業務とは

評価業務とは、新製品を開発したとき、試作品を作っていろいろな角度からテストし、「設計どおりの機能を持っているか」「使い勝手はよいか」「改善したほうがいい点はないか」「想定外の動きをしないか」などを調べる業務のこと。「テスト評価」「検証業務」などと呼ばれることも。

運営者が経験したのはIT系の評価業務で、
といったもの。

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評価業務1:アプリケーションソフトの機能性検証

開発されたアプリケーションソフトが、元になった機能仕様書のとおり動くかどうかをテストする評価業務。仕様書から作られたテスト項目に沿って、実際にアプリケーションを操作しながら1つ1つチェックしていく。

ソフトウェアの開発に携わったことはなかったので、「ソフトウェアはこうやって作られているのか」と、”裏側”をのぞいたような気分で興味深く、勉強にもなった。複雑な動きをする部分の仕様書を読み解いて、プログラムの流れがスッキリと理解できたときは、何ともいえない爽快感があった。

ソフトウェアはもともと論理的なものなので、機能仕様書を読むにも、実際の動きを追うにも論理的思考力がものをいう。考えてみれば当然だが、特に意識することもなく仕事に取り組んでいた。

派遣期間も後半にさしかかったころ、派遣先の方から「君は論理的思考力が優れている」と評価をいただいた。自覚のないことだったので意外だった。趣味でプログラムをかじったり、工学部に身を置いたりしたことで、知らず知らずのうちに身についていたのだろう。

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評価業務2:無線LAN機能の検証

ハードウェア関係の検証にもいろいろあるが、ここでは「製品の無線LAN機能が仕様どおりに働くか」という検証について。

無線LAN対応のIT機器を対象に、「通信にかかる時間」「どのくらい離れても使えるか」「他の電磁波からの影響度」などについてデータをとっていき、最後に判断基準と照らしあわせて評価する。

ソフトウェアと違って、実際に製品が動いているのを見ながら作業できるという面白みがある。体を動かす場面も多く、屋外での作業もあるなど、IT業界の意外な一面を知ることができた。

ハードウェアは、原因の分からないイレギュラーな動作をする頻度が、ソフトウェアより高い印象がある。何か起こっても、本当に不具合なのか、仕様どおりなのか、こちらの操作ミスなのか、見きわめが難しく時間をとられがち。一方で、一つの検証にかけられる時間は限られている。評価業務は慎重さが求められるが、業務である以上納期もある。慎重さと進捗のバランスをとることの重要さと難しさを思い知らされた。

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